【2026年】明治大学付属高校3校を徹底比較!偏差値・日程・入試対策まとめ

明治大学への進学を見据えて、お子さんの付属高校入学を検討されている方も多いのではないでしょうか。

明治大学の付属高校があり、それぞれ特徴や難易度が異なります。「明治」という名前は同じでも、求められる力はまったく違うのです。

※現時点では情報が不足しているため、明治大学世田谷高等学校は取り上げておりません。

本記事では、各校の入試日程科目別の対策ポイント合格するために大切なことまで詳しく解説します。

また、以下の動画でも詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

明治大学付属高校の特徴(偏差値)

明治大学は「MARCH」と呼ばれる難関私立大学の一つで、特に理系学部が充実していることで知られています。明治大学の付属高校は、以下の3校です。

  • 明治大学付属八王子高等学校(略称:明八)
  • 明治大学付属中野高等学校(略称:明中)
  • 明治大学付属明治高等学校(略称:明明)

他のMARCH付属校と比較して、明治大学は理系学部の種類が豊富です。そのため、理系進学を希望している、かつ高校受験で付属校を目指すお子さんにとって、明治大学付属高校が魅力的なのです。

ただし、偏差値が高く入試難易度も他のMARCH付属校より高めに設定されている点には、注意しないといけません。

学校名偏差値
明治大学付属八王子高等学校68
明治大学付属中野高等学校69
明治大学付属明治高等学校70

明治大学付属高校の入試日程

明治大学付属高校の入試日程を把握しておくことは、受験戦略を立てる上で非常に重要です。2025年度の入試日程を、以下に一覧でまとめました。

学校名入試日
明治大学付属八王子高等学校2月11日
明治大学付属中野高等学校2月12日
明治大学付属明治高等学校2月12日

明中と明明は同日開催のため、両校の併願はできません。一方、明八は別日程のため、以下のような併願が可能です。

  • 明八(2月11日)+明中(2月12日)
  • 明八(2月11日)+明明(2月12日)

ただし、明明は3校の中で最も難易度が高いため、2月11日に明八ではなく、法政大学や中央大学の付属高校を「抑え校」として受験するケースも多いです。

明治大学付属八王子高等学校の入試対策

明治大学付属八王子高等学校は、3校の中で最も高得点勝負になる学校です。基礎力をしっかり固めた上で、ケアレスミスを減らすことが合格への鍵になります。

国語の出題傾向と対策

明治大学付属高校では、どの学校も古典が出題されません。理系重視の大学方針を反映していると考えられます。

ただし、「古典が出ない=簡単」というわけではありません。現代文の読解問題は複雑で難しいため、普段から多くの文章に触れて読解力を養う必要があります。

出題形式

  • 大問2題構成
  • 小説文1題 + 論説文1題
  • 古典は出題されない

対策のポイント

  • 小説文と論説文の両方をバランスよく練習する
  • 設問が作り込まれているため、過去問演習が必須になる
  • 記述問題にも対応できる表現力を磨く

英語の出題傾向と対策

明八の英語は、他の多くの私立高校で見られる標準的な出題形式です。特別な対策よりも、基礎力の徹底が重要になります。

出題形式

  • 大問5題構成
  • 大問1:リスニング
  • 大問2・3:長文読解
  • 大問4・5:文法問題(書き換え・並び替え)

対策のポイント

  • 英検準2級〜2級レベルの単語力を身につける
  • 大問4・5の文法問題で確実に得点する
  • 長文読解は速読力よりも正確性を重視する

数学の出題傾向と対策

明八の数学は、小問集合が基本的で取りやすい設定になっています。大問1・2で確実に満点を取ることが合格の前提条件です。

出題形式

  • 大問5題構成
  • 大問1・2:小問集合(計算問題中心)
  • 大問3〜5:関数、平面図形、証明など

対策のポイント

  • 小問集合で満点を狙う
  • 関数問題に独特な出題があるため、過去問が重要になる
  • 全体的に標準レベルのため、基礎の徹底が大切になる

合格に必要な得点

理系志望のお子さんが多く受験する明八では、以下のような得点配分を目指すと良いです。

科目目標得点
国語60〜70点
数学80点以上
英語80点以上

合計で210点以上(300点満点中)が合格ラインの目安になります。

明治大学付属中野高等学校の入試対策

明治大学付属中野高等学校は男子校であり、独特な問題が出題される学校です。少し癖があるため、しっかりとした対策が必要になります。

国語の出題傾向と対策

明中の国語は、他の高校とは違う特殊な構成となっています。配点比率は毎年ほぼ変わらず、「論説文60%:知識40%」が鉄壁です。

出題形式

  • 大問4題構成
  • 大問1:論説文(配点60%)
  • 大問2〜4:知識問題(配点40%)

対策のポイント

  1. 知識重視型
    ・知識問題(大問2〜4)で満点を取る
    ・論説文は5〜6割の得点でカバーする
    ・暗記が得意なお子さん向け
  2. 読解重視型
    ・論説文(大問1)で高得点を狙う
    ・知識問題は5割程度でも全体でカバーする
    ・読解力に自信があるお子さん向け

どちらの戦略を取るかは、お子さんの得意分野によって判断しましょう。ただし、高得点を狙うなら両方をしっかり対策することが理想的です。

知識問題は、慣用句やことわざ、四字熟語などが中心で、対策すれば確実に得点できます。過去問で出題傾向をつかむことが重要です。

英語の出題傾向と対策

明中の英語は、読解問題がすべて「内容一致形式」という特徴があります。

出題形式

  • 大問6題構成
  • 大問1〜3:文法問題(適語選択・単語補充・並び替え)
  • 大問4〜6:読解問題(内容一致問題)

対策のポイント

  • 文法問題(大問1〜3)を確実に取る
  • 読解は精読よりも速読・全体把握能力が重要になる
  • 文章量が多いためテンポよく解く練習が必須になる
  • 英検準2級レベルの語彙力を固める

数学の出題傾向と対策

明中の数学は一見普通に見えますが、小問集合が非常に難しいです。大問1・2の中に、難易度の高い計算問題が含まれています。

出題形式

  • 大問6題構成
  • 大問1・2:小問集合
  • 大問3〜6:関数、平面図形、整数問題など

対策のポイント

  • 小問集合で20〜30分取られることを想定する
  • 計算力と発想力の両方が求められる
  • 残りの大問は標準レベルなので、小問集合をクリアできるかが勝負になる
  • 数学が得意なお子さんは有利になる(8割以上も狙える)
  • 数学が苦手なお子さんは時間配分に注意する

小問集合の難しさは、数学が得意なお子さんにとってはやりがいがあり、差をつけるチャンスになります。しかし、苦手なお子さんにとっては大きなハードルとなるため、早めの対策が必要です。

明治大学付属明治高等学校の入試対策

明治大学付属明治高等学校は、3校の中で最も難易度が高い学校です。早稲田や慶應を第一志望とするお子さんが、併願校として受験するケースも多く見られます。

明明の入試が他の2校と異なる点として、英語の配点が高く設定されていること。試験時間も60分と、他科目より長くなっています。まさに「英語を極めし者が受験を制する」学校です。

科目配点
国語100点
数学100点
英語120点

国語の出題傾向と対策

明中の国語において、論説文の解答はほぼすべて記述式で、選択肢問題がほとんどありません。抜き出し問題も、字数制限が厳しいという特徴があります。

出題形式

  • 大問2題構成(明中と同様)
  • 大問1:論説文(約3ページの長文)
  • 大問2:漢字

対策のポイント

  • 記述問題に特化した練習が必須になる
  • 「何を書けばよいか」の感覚を養う必要がある
  • 桜蔭中学や立教新座高校など、記述重視の学校の過去問も活用する
  • 答えの「長さ」「簡潔さ」の調整力を磨く
  • 早めの対策開始が不可欠(中学2年生から始めるのが理想)

英語の出題傾向と対策

明明の英語は、配点が120点と最も高く、合否を分ける最重要科目になります。文脈判断と文法知識の両方が必要です。

文法問題では、単語を適切な形に変化させる問題が出題されます。語彙レベルは英検2級が必須で、イディオム(熟語)も標準的なものだけでなく、難しいものまで出題されます。

出題形式

  • 大問12題構成
  • 大問1〜4:文法問題(同意語を適する形にして入れる・空所補充・並び替え・接続詞挿入など)
  • 大問5〜8:読解問題(会話文・文補充・長文2題)
  • 大問9〜12:リスニング(4題構成)

対策のポイント

  • 英検2級の取得を目標にする
  • 単語だけでなくイディオムも幅広く学習する
  • “stand up”だけでなく”stand for”のようなマイナーな表現まで押さえる
  • リスニングはテンポが速いため、青山学院高等部などの難関校の過去問で練習する
  • 英語学習に最も時間を割く

数学の出題傾向と対策

明明の英語は、数式処理能力が徹底的に問われます。早慶の数学と比較しても、数式処理の緻密さでは明明が上回るという評価もあるほどです。

出題形式

  • 大問5題構成
  • 大問1:小問集合
  • 大問2〜5:整数問題・平面図形・確率・立体図形

対策のポイント

  • 角川ドワンゴ学園(N高・S高)など、記述式数学に強い学校の過去問が参考になる
  • 「今自分が何をしているのか」を理解しながら計算を進める力がいる
  • 計算ミスは致命的なので、正確性を徹底する
  • 数学が得意なお子さんにとってはやりがいのある良問揃い
  • 中学2年生までに全単元を終え、中学3年生で入試問題演習に集中する

合格に必要な得点

明明の合格者平均点は約150点(320点満点中)と、合格ラインが他校より低めに設定されています。問題の難易度が高いためです。

ただし、早慶併願者も多く受験するため、上位層は非常にハイレベルな争いになります。

明治大学付属高校合格のために大切なこと

明治大学付属高校に合格するためには、他のMARCH付属校よりも1〜2段階高いレベルでの学習が必要です。

学習開始時期の目安

明治大学付属高校の受験勉強をスタートする場合、数学は中学2年生終了時点でほぼすべての単元を終えておくことが理想的です。

中学3年生では入試レベルの問題演習に時間を使えるよう、早めに基礎を固めましょう。

時期学習内容
中学1年生基礎固め・学習習慣の確立
中学2年生中学全単元の学習完了を目指す
中学3年生入試問題演習・過去問対策に集中

科目別の重要ポイント

それぞれの科目(国語・英語・数学)において、明治大学付属高校に合格するための重要なポイントを以下にまとめました。

国語

  • 古典が出ない分、現代文の読解力を徹底的に鍛える
  • 明明志望なら記述対策を早めに開始(中学2年生から)
  • 明中志望なら知識問題対策も並行して進める

英語

  • 英検準2級は最低ライン、2級取得を目標にする
  • 明明志望の場合、英語学習に最も時間を割く
  • イディオムや熟語も幅広く学習する

数学

  • 計算力と処理能力を重視
  • 明中・明明志望なら数式処理の練習を徹底
  • 過去問研究で出題傾向をつかむ

合格に求められる力

明治大学付属高校の入試では、「選択肢から正解を選ぶ力」だけでなく、「自分で答えを書ける力」「説明できるレベルまで理解している力」が求められます。

単なる暗記や解法パターンの習得では対応できません。本質的な理解と表現力が必要となるため、早めの準備開始が合格への近道です。

明治大学付属高校受験成功のカギ

明治大学付属高校は、理系進学を見据えたお子さんにとって非常に魅力的な学校です。しかし、その分入試難易度も高く、しっかりとした対策が必要となります。

重要なポイント

  1. 日程を把握して戦略を立てる
    ・明中と明明は同日のため併願不可
    ・明八は別日程なので併願可能
  2. 各校の特徴を理解する
    ・明八:高得点勝負、基礎力重視
    ・明中:国語が特殊、数学の小問集合に注意
    ・明明:最難関、英語120点が勝負
  3. 早めの対策開始が不可欠
    ・中学2年生までに全単元学習完了を目指す
    ・中学3年生は入試問題演習に集中
  4. 本質的な理解を深める
    ・選ぶだけでなく「書ける・説明できる」レベルまで

お子さんの志望校選びと受験対策に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。明治大学付属高校への合格を心から応援しています。

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