[今村の視点]

宿題は、何のために出しているのか

今村 駿斗

読了時間 約3分

皆さんこんにちは。川崎学舎の今村です。

3月に新学年を迎えて、バタバタしていた3〜5月に比べると、学舎での勉強にもだいぶ慣れてきたかなと感じています。学年がひとつ上がった小5・小6・中2・中3は、宿題やテストの量が増え、授業の質も変わって、これまで以上に集中しなきゃいけなくなったり、計画的に進めないと課題が終わらなくなったり。進級したばかりの小4・中1は、見慣れない科目や新しい授業の進め方、宿題の出方に戸惑いながらも、少しずつ学舎のリズムをつかみつつあるように思います。

僕らとしても「バタバタの時期は過ぎたな」という実感があります。これまでは生徒の様子を見ながら課題量やペースを調整してきましたが、夏に向けては『このレベルまで来てほしい』という目標を示すような課題・授業に切り替えていこうと考えています。

さて、今日は『宿題』の話をします。

ご存知の通り、学舎ではそれなりの量の宿題が出ます。『宿題が多い,,,』というのは、毎年生徒たちから上がってくる悲鳴です(笑)。この多い宿題を、僕らは何のために出しているのか。やることで、どんな力をつけてほしいと思っているのか。今日はそこをお伝えしたいと思っています。

先に、ひとつだけ。僕らは、宿題を『知識や成績そのもの』のためだけに出しているわけではありません。もちろん、覚えること・解けるようになることは大事です。でも僕らが本当に育てたいのは、その奥にある力なんです。

宿題を通して育てたい、4つの力

① 自分の選択に責任を持つ力

これが僕がいちばん大事にしているものです。塾に通うって、たとえ最初は親御さんの声かけがきっかけだったとしても、毎日その場所に通って勉強している以上、子ども自身が『通う』ことを選んでいるんですよね。その選択を自分のものとして引き受ける——目の前のたかが宿題、たかが単語テストをやり切ることが、その小さな練習になる、と思っています。(この『責任』の話は、今日話したいことの中でいちばん深いところなので、これだけは別の場所に書きました。一番下にリンクがあります。)

② 続けたことが「当たり前」になる感覚

最初はしんどい宿題も、毎日続けているうちに、ある日ふっと『やらないと気持ち悪い』に変わる瞬間があります。やり続けたことが自分の当たり前になっていく——この感覚を一度知っておくと、勉強以外の場面でもきっと効いてきます。

③ 覚える力

単語テストや漢字テスト、正直、地味です。でも『覚える』という作業を繰り返すこと自体が、記憶の筋トレになります。覚えた中身そのものより、"覚えられる自分"をつくることに意味があると思っています。

④ 書く力

手を動かして書くというのは、思っている以上に総合力です。読んで、考えて、手で再現する。デジタルで何でも済む時代だからこそ、自分の手で書ききる力は、地味だけど効いてきます。

学校の宿題と、少し違う理由

——ここまで読んで『あれ、うちの子の宿題、学校のとちょっと違うな?』と感じた方がいるかもしれません。そうなんです。学舎の宿題は、学校の復習をそのままなぞるためのものというより、いま挙げたような力を育てるために組み立てています。だから内容や出し方が、学校のそれと少し違うことがあります。だからといって、知識や技能が身につかないわけではありません。ただ、効いてくるタイミングが違うんです。いわゆる『宿題』って、やった瞬間に力がつくイメージですよね。でも、僕らが育てているこの力は、半年、一年後になって、太くて強い力になって返ってくる。上の学年や卒業生を見ていて、それを実感します。だから、今は辛抱強く頑張ってほしいと思っております。

ご家庭に、ひとつだけお願い

そして、宿題に関するご協力のお願いをひとつ。ご家庭で宿題を気にかけていただけるのは、本当にありがたく、めちゃくちゃ頼ってしまっています。ただ、できれば徐々に『管理して終わらせる』よりも、『集中できる環境をつくって、送り出す』方に回っていただけると嬉しいんです。具体的には、宿題に向かっている時間は近くの大人もスマホを置く、テレビを消す。そして『わからないところは学舎で聞いておいで』と送り出す。これが僕らにとっての理想の形です。(なぜ"管理"より"環境"なのか——責任の話と絡めて長々と書きました。)

夏に向けて、生徒ひとりひとりに向き合う時間も熱量も、僕らは一段ギアを上げていきます。お子さんが宿題を通してどんな力をつけているか、学舎での様子はこちらからもしっかりお伝えしていきますね。

それではまた。
川崎学舎 今村駿斗

宿題と、責任と、味わい深い人生 →

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